語学学校で勉強したこと 〜メルボルン留学その1〜

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こんにちは。しょーごです。

 

メルボルンに来て5ヶ月が経ちました。

 

今回は到着してから10週間,僕が語学学校で勉強したことについて書いていきたいと思います。

 

英語を勉強する→英語を使って様々な情報を知る

僕はAbility English という語学学校の進学準備コース(EAP)を受講していました。

このコースでは,大半の生徒がコース修了後,大学やTAFEに進学するため,英語の文法や発音を練習するよりかは,あるテーマについてディスカッションはもちろん,ケーススタディの記事を熟読して,とある企業のマーケティング戦略を話し合ったり,1500ワードのアカデミックライティングレポートを書いたりなど,非常に骨のある内容を取り扱っていました。

ですので,必然的に「英語を勉強する」というより,「英語を使って様々な情報を知る」になっていました。

また,クラスの雰囲気がとても良く,毎週月曜日は決まって皆で様々な国の料理を食べて回るなどして,ほとんどいつも一緒にいました。先生も経験や知識が豊富で,非常にためになることばかりでした。

 

以下では,クラスで学んだことを3つほど取り上げて書いていきます。

 

1.世界の国々の政治・経済事情

ほぼ毎授業で,VisualPolitik ENのチャンネルを観て,内容を話しあったり,それに関するミニレポートを書いたりしました。

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最初は何を言ってるかさっぱり分からず,苦労しましたが,

聞き取ったことをひたすらメモする→クラスメイトと確認し合う

これを毎日繰り返しているうちに慣れて来て,ある程度理解できるようになりました。

ヒアリングの練習になると同時に,世界の国々で起こっている問題について詳しくなるし,単語もたくさん覚える機会になりました。

 

2.様々な倫理思想

先生が好きなのか,たくさん倫理思想について学びました。列挙すると,

utilitarianism (功利主義

consequentialism (帰結主義

Egoism (利己主義)

Deontology (義務論)

などなど。

この中では特に僕は功利主義について,プレゼンテーションしたり,レポートを書いたりして,少し詳しくなりました。ざっくりですが,少し内容を書きます笑

功利主義というのは,その行った行動が,最大限の利益を生んで,最小限の損失に押さえることができたかによって評価が決定される考え方です。

ざっくりしすぎているので,バーナードウィリアムズ氏が挙げた有名な例を使って説明すると,

例えばとあるジャングルの中で,20人の先住民族が兵隊に捕らえられているのをあなたが目撃したとして,兵隊が,「この銃を使って,この中の誰か1人を撃てば他の先住民は解放してやる。この条件を断るなら20人全員の命はない」という提案を受けたらどうするか。

この場合,功利主義の下では,1人を撃って,他全員を解放することが良しとされます。これが「最大限の利益で,最小限の損失」につながるからです。

以下は僕が功利主義を理解するにあたり非常に参考になったビデオになります。

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3.Bloom's Taxonomy (ブルーム分類法)

教育の分野では非常に有効的な考え方の一つです。これからの学習にとても役に立つなと思いました。

人が物事を学習するに当たり,その過程を6段階に分けた分類法です。詳しく観ていくと,

1.Remember (記憶)

人はまず,知識を記憶します。それを有効できる場面で思い出すことができる,という段階です。

2.Understand (理解)

覚えた知識を自分の言葉に置き換えて説明したり,覚えた知識により,物事や状況を理解することができる段階です。

3.Apply (応用)

理解した知識を,実際に使用してみる段階です。

スポーツで例えるなら,ルールを理解した後,いざ実践してみる感じですね。

4.Analyze (分析)

物事を全体から部分に切り離して考え,一つ一つを「分析」する段階です。

5.Evaluate (評価)

既に持っている知識を基準にし,物事の価値や発想を適切に判断できる段階です。

6.Create (創造)

今までに得た知識や経験などを基に,新しい価値や発想を生み出すことができる段階です。

以下に,面白い動画を見つけましたので,解説します。

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ハリーポッターを題材にしてブルーム分類法を解説しており,非常に分かりやすかったです。

 

まず,1つ目の場面。

ここでは,ハーマイオニーがこの植物に効く呪文を思い出しています。「記憶」の段階です。

 

2つ目の場面。

3人がリアル魔法使いチェスで勝負している場面です。ハリーとロンはおそらく,魔法使いチェスを良く理解していて,次の一手でロンが犠牲になってしまうことを「理解」しています。また,ハーマイオニーも,ハリーの一言で,ロンが犠牲になってしまうということを瞬時に「理解」し,状況を飲み込んだ場面です。

 

3つ目の場面。

先生から魔法の呪文を教わっています。羽を空中に浮かすことはできるか?という問題に対し,ハーマイオニーは教わった知識をしっかり「応用」し,問題を解決しています。

 

4つ目の場面。

急に大人になりました笑

この場面は,4作目の「炎のゴブレット」でのやり取りになります。確か他校との何かの競い合いで,2戦目に備え,与えられた課題について,3人で考えている場面です(ロンは寝てますが)。声が聞こえて来る場所はどこか?水の中にどうやったら1時間潜っていられるか,的なことを話しています。2戦目の与えられた課題を細かく分けて「分析」している場面です。

 

5つ目の場面。

また1作目に戻りました。

普段は魔法使いチェスを卓上盤ゲームでしかやってませんでしたが,それがリアルに自分たちがやることになります。映画の中では,魔法使いチェスは駒を取る際,的にその駒を壊されてしまうため,自分たちも命の危険にさらされるというわけです。既に持っている知識から,このチェスゲームを「評価」できるわけです。

 

6つ目の場面。

最後は5作目の「不死鳥の騎士団」から。

守護霊を呼ぶ呪文を練習しています。この呪文は,ハリー曰く,自分の中で最も強力な記憶,一番幸せだったころの記憶に焦点をおくことで呼び起こすことができるとのこと。幸せの記憶というのは人それぞれ違うこともあり,故にそれぞれがオリジナルの守護霊を「創造」しています。

 

いかがでしたでしょうか。

このブルーム分類法を使いこなすことができれば,物事を学習するにおいて,自分が今,どの段階にいるのかを明確に把握することができるようになります。

 

ほかにも,

ダニング=クルーガー効果

無意識バイアス

マズローの欲求5段階説

 

なども学習したのですが,また追々書いていきたいと思います。

 

閲覧ありがとうございました。また次回。

簡単な挨拶と自己紹介,そして意気込み

こんにちは。

 

しょーごといいます。この度ブログを開設しました。

 

まずは自己紹介させていただきます。

 

僕は現在,オーストラリアに留学しています。海外旅行に興味があり,トラベルツーリズムのコースで勉強しています。

 

以前は公立の中学校で3年間,英語の講師をしていました。もっと自分の英語をのばしたいと思ったのと,違う分野の勉強をしてみたいと思ったこと,また,昔から海外で生活してみたいと思っていたのをきっかけに,仕事を退職し,現在に至ります。

 

このブログでは主に海外旅行についての記事であったり,留学生活のこと,自分の体験談や考えていることなどを発信していければと思っております。

 

ブログを書くこと自体が初心者なので,まだまだ分からないことばかりですが,ブログについてこれからいろいろと勉強していくつもりです。

 

観ていただける方々に役立つ情報を発信していけるよう,頑張ります!

よろしくお願いします。